CBDと乾癬(かんせん)

病気

日本では300人に1人が苦しんでいると言われている乾癬(かんせん)CBD先進国アメリカでは乾癬を抑える選択肢としてCBDが注目されています。

アメリカでは800万人以上が慢性的な自己免疫疾患である乾癬を患っているといわれています。乾癬とは、人間の免疫システムが過剰に働いて皮膚細胞が急速に増殖し、その結果赤くてうろこ状の痛みを伴う皮膚細胞が積み重なってしまう症状です。これらの斑は見た目も気になりますし、かゆみなどが伴います。

乾癬は不治の病といわれ、各々の対処法を見つけるしかありません。乾癬患者にとって、症状を緩和する可能性が高いCBDは希望の源といっても過言ではありません。ここではCBDと乾癬の関係性、またなぜCBDがこの分野で大きな可能性を秘めているのかについて説明します。

乾癬とは?

乾癬の症状はさまざまですが、代表的な症状は下記の通りです。

  • 身体に厚くて銀色の鱗で覆われた赤い紅斑ができる
  • 皮膚に小さくてうろこ状の斑点ができる
  • かゆみや出血の可能性があるひびの入った乾燥肌になる
  • 皮膚に灼熱感、かゆみ、痛みが続く
  • 爪がくぼむ、太くなる、隆起する
  • 関節のこわばりと腫れが起こる

このような症状が、足首、肘、顔、膝(前と後ろ)、そけい部、腰、手のひら、頭皮、足の裏など発症する箇所もさまざまです。一般的には、数週間から数ヶ月のサイクルで再燃し、その後沈静化するという症状を繰り返します。

乾癬の特徴的な症状は”かゆみ”です。前述しましたが乾癬は不治の病ともいわれ、慢性的な自己免疫疾患であるため、ほとんどの乾癬患者は生涯にわたって乾癬と付き合っていかなければいけません。乾癬を緩和させる医薬品は存在し、その多くが外用薬で炎症を和らげたり、抑えるような薬です。しかし、これらの薬を使用しても、痒みを緩和させる根本的な解決には至っていないのが現状です。

女性の場合、ホルモンの変動によって乾癬の症状が変化します。実際に出産直後に乾癬を経験する方が多く、女性にとっては男性よりも身近な症状と言えるでしょう。

乾癬は炎症から誘発されることが多く、特に乾癬患者の約30%が罹患しているという「乾癬性関節炎」には注意が必要です。この症状は炎症レベルが上がるほど合併症の可能性が高まり、心臓病、甲状腺の問題、糖尿病に発展する可能性が高まります。

また、身体的な症状もありますが、精神的な健康維持も取り組まなくてはいけません。外傷があることで他人の目が気になり、引きこもりに繋がるケースが多発します。ストレスは乾癬の症状を悪化させるという研究結果も出ているので、ストレスを抱えないことも乾癬治療の1つです。

乾癬の種類

乾癬にはさまざまな種類があります。全てではありませんが、代表的な乾癬症状は下記の通りです。

尋常性乾癬

尋常性乾癬は最も一般的な症状です。乾燥して赤く盛り上がった皮膚が、「病変」と呼ばれる銀色の鱗屑で覆われます。鱗屑の範囲や数には個人差がありますが、圧痛、かゆみ、またはその両方を伴う場合もあり、通常は膝、肘、頭皮、腰に発症します。

紅皮症性乾癬

紅皮症性乾癬は全身が赤い発疹で覆われる症状です。火傷やかゆみが激しくなる可能性があるため、深刻な乾癬症状の1つといわれています。

滴状乾癬

滴状乾癬は、腕、脚、または身体全体に滴のような形をした小さな鱗状の病変を特徴としています。連鎖球菌性咽頭炎、またはその他の細菌感染によって引き起こされるこの乾癬症状は子供や若年成人に発症するケースが多いといわれています。

インバース乾癬

インバース乾癬は主に乳房やふともものつけ根の部分などのそけい部、またお尻近辺の皮膚に赤い斑点できる症状です。この種の乾癬は真菌感染症によって引き起こされる可能性があります。

爪の乾癬

指の爪や足の爪に異常な成長、くぼみ、変色を引き起こす乾癬症状です。乾癬の爪は、爪甲剥離症を引き起こす可能性があり、爪が緩んで爪床から分離します。重症例では爪が崩れる可能性があります。

膿疱性乾癬

膿疱性乾癬は発熱や全身倦怠感などの全身症状とともに全身の皮膚が 赤くなり、その赤い皮膚の上に膿疱という膿をもったぶつぶつができる症状です。膿疱は血液中の白血球などが集まったもので人にはうつりませんが、再発を繰り返す特徴を持っています。

乾癬性関節炎

乾癬性関節炎は一般的な関節炎と同じように、股関節、膝関節、手足の指の先端に最も近い関節などあらゆる関節に痛みを伴う腫れを引き起こす症状です。乾癬患者は関節の炎症を発生するケースが多いといわれています。

CBDの特徴「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」

CBDはエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を活性化させる特徴を持っています。

ECSとは、私たちが健康で生きるために必要不可欠なシステムです。免疫能力、ホルモンバランス、運動機能や感情のコントロールまで、全ての機能を調整してくれる重要な機能と言えます。このECSが崩れることでアレルギー性皮膚炎、湿疹、乾癬などの皮膚疾患が発生する可能性が高くなります。CBDを摂取することでECSを活性化し、正常な状態を保つことでさまざまな効果を得られるのが、CBDの最大の特徴と言えるでしょう。

CBDがECSを活性化させることで生まれるさまざまな効果の1つに、抗炎化作用が含まれています。この抗炎化作用が、乾癬症状を緩和させると注目が集まっています。

CBDと乾癬の関係性

CBDの特徴的な効果の1つ「抗炎化作用」は、炎症を誘発する自己免疫疾患の乾癬を緩和するといわれています。

ある研究では、人間の皮膚の層には機能的な内因性カンナビノイドが含まれており、カンナビノイドは皮膚の特定の乾癬経路に沿って炎症を軽減すると示しています。さらに、CBDはうつ病不安神経症、および関連する精神的健康問題にも効果的に働きかけると言われています。身体的、精神的な障害は乾癬にも関連している項目なので、CBDが乾癬症状を緩和する選択肢の1つになっている理由です。

別の研究では、CBDは免疫抑制作用があり、炎症反応を促進する働きを持つ物質「サイトカイン」を減少、さらには乾癬病変が急速に成長する物質「ケラチノサイト」も減少させることを示しています。

現在CBD製品は乾癬だけではなく、湿疹にきび、さらには皮膚癌などのさまざまな皮膚疾患から注目を集めています。しかし抗炎化作用がある実験は数多く報告されていますが、具体的な皮膚疾患に直接効果があるという実証例が少ないのは否めません。

メリット

CBDは、用法・用量を守れば副作用が発生する可能性は極めて低いと世界保健機関(WHO)が発表しました。このことから、CBDは医薬品を使用した乾癬治療よりも、安全に症状を緩和できることが期待できます。

乾癬の一般的な治療に使用される局所ステロイドは、長期間使用すると色素沈着の変化、皮膚の菲薄化、あざなどができやすくなり、ストレッチマーク、血管の拡張、発赤を引き起こす可能性があります。これらの副作用を回避するために経口ステロイドに切り替える治療もありますが、こちらも長期間使用すると、にきび、骨折、白内障、糖尿病、心臓病、高血圧、感染症のリスクの増加、肝臓の損傷、肥満、骨粗鬆症、および創傷不良を引き起こす可能性があります。

CBDはこのような副作用や中毒性を引き起こす心配はありません。また、処方箋なしで気軽にCBD製品を購入できることもメリットの1つといえるでしょう。

デメリット

乾癬にはさまざまな種類がありますが、一般的ではない乾癬とCBDの研究結果は存在しないのが現状です。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、CBDをてんかんの治療薬として承認していますが、残念ながら乾癬治療に関してはFDAからの定義は存在しません。

また、CBDとステロイドの併用は医師との相談が必要です。CBDはステロイドを代謝するチトクロームP450酵素を阻害する可能性があります。乾癬を改善するための治療が、逆効果になってしまう可能性もあるので、ステロイドに限らず医薬品との併用は医師との相談をおすすめします。

CBD以外の乾癬対策

進行中の乾癬治療とCBDを併用する場合、組み合わせによっては悪化してしまうケースもありますが、相乗効果を生み出すケースも多様にあります。併用する際は一度専門医に相談することが一番安全だと思います。

乾癬の一般的な治療方法は大きくわけて4つです。

外用療法

一般的な乾癬治療は外用療法です。副腎皮質ステロイド(以下、ステロイド)外用薬と活性型ビタミンD3(以下、ビタミンD3)外用薬という種類の塗り薬が使用されます。

ステロイドは乾癬の症状の元となる炎症を抑える薬剤です。薬の強さによってランクが5段階に分けられており、効果が強い薬剤ほど副作用が出る可能性が高くなります。ビタミンD3は表皮細胞の異常な増殖を抑えることで、皮膚の肥厚や鱗屑(りんせつ)などの症状を改善する薬剤です。しかし長期間使用すると、皮膚がひりひりするなどの刺激を感じたり、血液中のカルシウム量が増加するなど副作用が起こることがあります。

光線療法

光線療法は、紫外線を照射して表皮細胞の異常な増殖や炎症を抑えることで症状を改善する治療法です。

塗り薬だけでは治療効果が不十分な場合や、広い範囲に皮疹がある場合に治療を検討します。副作用を心配する必要がほとんど無いというメリットがあります。

内服療法

内服療法は、免疫抑制剤やビタミンA誘導体といわれるタイプの飲み薬を使用する治療方法です。

塗り薬を使用しても症状が良くならない場合や、関節炎を合併している場合に治療を検討します。炎症を起こす物質を産生する免疫細胞に働きかけ、免疫反応を抑制することで症状を改善する「免疫抑制剤」や、表皮細胞の異常な増殖を抑え、皮膚の新陳代謝を調整することで正常な皮膚を再形成する働きをもつ「ビタミンA誘導体」を使用します。特にビタミンA誘導体に関しては副作用が起きる可能性が高く、中等症から重症の乾癬患者に使用するケースが一般的です。

生物学的製剤

生物学的製剤は、バイオテクノロジーによってうまれた薬剤で、免疫に関与するサイトカインに直接働きかけ、過剰な免疫反応を抑制することで症状を改善する治療方法です。点滴または皮下注射で投与されます。

全身療法を行っても症状が良くならない場合や、関節症状がある場合に治療を検討します。関節症性乾癬の場合、日常生活に支障がでる前に関節破壊の進行を抑制するため、早くから生物学的製剤の使用を考慮します。

乾癬に対してすぐれた治療効果が期待できますが、副作用の予防と対策が必要です。また、この治療を行う医療機関は限られており、検査の病歴や年齢など副作用を起こしやすいと判断された乾癬患者は治療対象外となります。

まとめ

一般的な乾癬といえば「尋常性乾癬」を指します。皮膚の一部に赤い発疹ができ、その表面に厚くなったうろこ状の角層が付着してかゆみ、出血、ひび割れなどを発症します。そして、乾癬患者の約30%が罹患しているという「乾癬性関節炎」は、炎症から誘発される乾癬症状です。腱などの筋肉と骨の付着する部位に炎症が起こり、関節炎よる痛みが発症します。

身体的な乾癬もありますが、乾癬は精神的なケアも必要です。乾癬からくる皮膚の外傷を気にすることで他人の目が気になり、引きこもりに繋がるケースが多々あります。乾癬はストレスからも影響を受けるので、ストレスを軽減することも乾癬治療の1つと言われています。

乾癬は不治の病と言われ、決定的な治療方法はまだ解明されていません。しかし、CBDの特徴でもあるエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を活発化させることで、抗炎化作用抗不安リラックス効果が期待できます。これらの効果は乾癬に関連付く項目が多いことから、CBDはさまざまな乾癬治療の選択肢の1つとなっています。

  • 尋常性乾癬⇒人間の皮膚の層に含まれる内因性カンナビノイドが特定の乾癬経路に沿って炎症を軽減する
  • 乾癬性関節炎⇒炎症を抑えることで関節炎の症状を緩和させる
  • 精神的ストレス⇒抗不安、リラックス効果から精神的な健康面をサポートする

CBDは用法・用量を守れば、副作用の心配も不要です。世界保険機関(WHO)が副作用・中毒性が無いことを実際に発表しているので、乾癬の医薬品の治療より安全に使用することもメリットの1つです。乾癬に使用する医薬品は副作用が起こる可能性も高く、乾癬患者の悩みの種となっていました。しかしCBDを使用することでより安全に緩和させることが期待できます。

医療機関で乾癬治療を行っている患者は、CBDを併用する際に専門医と相談することをおすすめします。現在行っている治療方法と相乗効果を生むケースもありますが、逆効果になってしまうケースもあるのでまずは専門医に相談してみましょう。

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