エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とCBD

「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」を知ることで、人間はなぜCBDが必要なのか理解することができます。CBDと上手に付き合うためにぜひこの言葉を理解してみましょう。

体内で生成される「エンド・カンナビノイド(the endocannabinoid)」。そのエンド・カンナビノイドを活性化させるシステムが「エンド・カンナビノイド・システム(the endocannabinoid system)」です。翻訳すると、

  • the endo cannabinoid=内因性カンナビノイド
  • the endo cannabinoid system=内因性カンナビノイドの活性化

「エンド」とは”終わり”のエンドではなく、ギリシャ語由来で「内部の」という意味になります。「内部のカンナビノイド」、、、CBDやTHCの総称でもある「カンナビノイド」が体内で生成されるというのはどういうことなのでしょうか。

カンナビノイドの種類

現在、カンナビノイドは大きく3つに分類できます。

  • 植物性カンナビノイド
  • 内因性カンナビノイド
  • 合成カンナビノイド

エンド・カンナビノイド・システムを発見したきっかけは、Cannabis(カンナビス)の中にのみ存在する「植物性カンナビノイド」の研究から始まりました。

体内からカンナビノイドの受容体を発見

アメリカの国立の研究機関が、カンナビスの害を見つけるために植物性カンナビノイドを研究していく中でカンナビノイドの受容体を発見します。

受容体とは、生物の体内にあり、外界や体内から何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のことを言います。つまり、人間の体内にカンナビノイドを受け止める仕組みを持っていることが発見されたわけです。

この受容体を「カンナビノイド受容体」と名付けられ、その代表をCB1CB2と名付けられました。

CB1(カンナビノイド受容体タイプ1)

1988年、セントルイス大学の薬理学者アリン・ハウレット博士らが発見した受容体です。

カンナビノイドの中でもTHCが直接作用し、主に中枢神経系のシナプス(神経細胞間の結合部)や感覚神経の末端部分に存在します。

記憶・認知、運動制御、食欲調節、報酬系の制御、鎮痛、脂肪代謝などの生理作用に関与しています。

CB2(カンナビノイド受容体タイプ2)

1993年、ケンブリッジ大学のショーン・マンロー博士らが発見した受容体です。

CB2は免疫系の細胞に発現し、内臓など全身200箇所以上に存在します。

免疫機能や炎症の制御に関与しています。

内因性カンナビノイド

人間の体内にカンナビノイドを受け止める受容体が存在するということは、その受容体に反応する成分が体内に存在することを意味します。そして研究を進めていくうちに、ついに人間の体内で自然に発生する10種類のカンナビノイド「内因性カンナビノイド」を発見します。有名な内因性カンナビノイドは次の2つです。

アナンダミド(N-アラキドノイルエタノールアミン)

1992年にイスラエルのラファエル・メコーラム博士が発見した脂肪酸で、主にCB1に作用する。

2-AG(2-アラキドノイルグリセロール)

1995年に前述したメコーラム博士と帝京大学の薬学者・杉浦隆之博士がほぼ同時期に発見した脂肪酸です。アナンダミドより体内の濃度が高く、CB1、CB2のどちらにも作用することから「真の内因性カンナビノイド」と言われています。

体内でのエンド・カンナビノイド・システム作用

  • カンナビノイド受容体
  • 内因性カンナビノイド(2種類)

この2つを理解頂けたでしょうか?エンド・カンナビノイド・システムは、アナンダミド・2-AGという2種類の内因性カンナビノイドを、CB1・CB2という各々のカンナビノイド受容体に届ける役割を果たすシステムです。

体内に発生する内因性カンナビノイドを、カンナビノイド受容体まで正確に届けるネットワーク網のことをエンド・カンナビノイド・システムと言います。

エンド・カンナビノイド・システムが正常に働くことで、人体に次のような効果が期待できます。

  • 疲労回復
  • ウイルスなど外部からの免疫機能補助
  • 発熱を戻す
  • ストレス回避

エンド・カンナビノイド・システムが正常に働くポイントが2つあります。1つは「内因性カンナビノイド」が充分に体内で生産されていること。もう1つは心身にストレスを与えすぎないことです。

偏頭痛・線維筋痛症・過敏性腸炎症・炎症性疾患・自己免疫疾患・うつ病・心的外傷後ストレス傷害・糖尿病・疼痛など。これらの原因はエンド・カンナビノイド・システムの不調と、内因性カンナビノイドの不足からなのでは、と現在でも研究が進められています。

CBDを摂取することで人体のバランスを整える

内因性カンナビノイドが不足すると、エンド・カンナビノイド・システムが正常に作動しません。内因性カンナビノイドは食事や運動、睡眠など、全て体内で生成されますが、外部からカンナビノイドを摂取することで補うことができます。

そこで注目を集めているのが、CBDオイルをはじめとしたCBD製品です。CBDを補給することでエンド・カンナビノイド・システムという体内のネットワークを正常、または活性化する働きを期待できます。

CBD自体は受容体との結合性は低いと言われていますが、一説にはアナンダミドの量を増加する働きがあるといわれています。さらに、エンド・カンナビノイド・システムはCBDにも働きかけをする上、セロトニン5HT1Aという受容体には直接結合することが判明されています。

まだ発展途上のCBDですが、CBDを外部から補充するメリットはいくつもの効果事例が報告されています。更には世界保健機関(WHO)も研究を推奨しており、今後もさまざまな効果が実証されることでしょう。

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