メンタルヘルスにおけるCBDの効果とは

メンタルヘルス

CBDはメンタルヘルス(精神面における健康)にとって重要でしょうか?

アメリカの心理学系雑誌「Psychology Today」によると、アメリカの人口の約20%が何らかの不安に苦しんでいると記載されています。現在の人口が3億3,000万人に近づいているため、アメリカでは約6,600万人が不安の影響を受けていると計算できます。このことからも、メンタルヘルスの問題を抱えている人々の多くは、不安から解放されるためCBDに注目しています。

重要なポイントは、CBDにはTHC(テトラヒドロカンナビノール)成分に関連する精神作用はありません。CBDは現在、2018年アメリカ農業法で合法であると発表されたことで、CBDのメンタルヘルス効果の研究が急速に進んでいます。CBDがメンタルヘルスの維持に役に立つかどうか検討してみましょう。

CBDオイルとメンタルヘルスの関連性

CBDオイルは植物性カンナビノイドを含む大麻植物ベースのオイルです。いくつかのカンナビノイドは人間の体内で自然に作られ、リラックスしたり、幸福感を感じるときに作用していると考えられ、眠ったときや運動中に放出される成分と言われています。このカンナビノイドは体内で自然生成されるので、内因性カンナビノイドシステムを構成し、人間のバランスを保つのを助けます。

CBDは炎症を和らげ、健康を維持し、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)と相互作用することで消化器系がうまく機能すると言われています。

CBDは身体を物理的に助けてくれますが、精神的にも助けてくれる効果を期待されています。研究では、CBDが自閉症PTSDADHD不安症統合失調症中毒症状双極性障害、さらには孤立感さえも軽減する可能性があると示されています。また、中枢神経系を落ち着かせ、記憶機能を担う脳の中心部位「海馬」をサポートします。

ほとんどの人は、大麻をTHCと関連付けますが、THCは喫煙または摂取したときに陶酔感を与える化合物です。CBDはTHCと同じ脳内の領域を活性化しないため、高血圧を引き起こしません。

不安症状

不安症状は、米国では4000万人の成人に影響を与えていると言われています。

多くの研究では、CBDが自己申告による不安症状を減らす可能性があることを示し、CBDオイルが社会不安障害(SAD)と人前で話すことへの恐怖を持つ人々の症状を軽減することができると発表しています。

CBDと不安に関する以前の研究は、CBDオイルがパニック障害、全身性不安、強迫性障害、さらにはPTSDの治療法にも期待できると言われています。

不安症状はマリファナの使用により引き起こされると言われていますが、これはCBDオイルによって不安を管理することは全く別のプロセスです。

自然な抗不安薬として使用されるCBDは、血圧と心拍数を下げることでリラックス効果が期待できるので、プロザックやセルトラリンなどの阻害剤の代用品になると言われています。

社会不安

社会不安は、人口の8%以上を占める1500万人以上のアメリカ人に影響を与えていると言われています。これだけの人数が日々闘っていることを考えると、自然な代替策を見つけることは画期的なことです。例えば、人前で話すことへの恐怖はCBDで治療できるかもしれません。

気楽な思考を作り出し、社会不安と戦う人たちが人前で話すことをより快適にし、不快な相互作用を伴う日常の状況を単純化します。CBDは、ストレス、パニック発作、片頭痛、不安発作の緩和にも期待されています。

強迫性障害

強迫性障害(OCD)は通常、認知行動療法と薬物療法で治療されますが、OCDもCBDが治療に役立つ精神疾患の1つと言われています。一部の人は不安障害であると考えられており、CBDは不安や社会不安と同じ効果を期待されます。

OCDは少し複雑ですが、克服するためには落ち着いてリラックスできる治療が必要です。繰り返される思考、恐怖、イメージ、強迫観念、緊張、儀式などの症状は繰り返し発生するため、CBDは不安によって引き起こされる強迫性障害の緩和に役立つと言われています。

PTSD

現在、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に向き合っている退役軍人やその他の患者と共に、この障害に対するCBD効果の研究が進んでいます。特に群集の中での出来事、騒々しい騒音のある状況、または睡眠から覚醒している状況を恐れて通常に生活することができない方もいると聞きます。

PTSDは戦争やその他の生命にかかわる瞬間など、外傷的な出来事から発生するため、フラッシュバック、睡眠障害や過大な警戒心、夜の恐怖など、さまざまな症状で苦しんでいる人が多いです。これらの症状を軽減させる効果を期待されているのがCBDです。

主な治療法でもある薬物投与は副作用で望ましい結果が得られない人も多いので、CBDオイルはPTSDの新しい治療法として注目を集めています。

統合失調症

統合失調症は、THCを使用すると症状を悪化させる可能性がありますが、CBDは症状を軽減、または緩和できる可能性があると言われています。

統合失調症は、考え方や行動に深刻な影響を与える可能性があります。多くの研究でCBDが統合失調症によって引き起こされる予測不能性を軽減させることを示しました。幻覚や妄想などの他の症状の治療にも役立つのではないかと期待されています。

また、ラットで行われた研究では、自閉症や統合失調症などの障害を引き起こすポリイノシン-ポリシチジル酸に感染したラットの社会的相互作用を改善すると結論付けました。

2017年、あるレビューではCBDは統合失調症への影響にについての研究が記載されています。

結論として、現在のレビューで提示された研究は、CBDがデルタ-9-THC誘発性の認知障害を制限し、さまざまな病的状態で認知機能を改善する可能性があることを示しています。

人間の研究は、CBDがデルタ-9-THC誘発性の認知機能障害に保護的な役割を果たす可能性があることを示唆しています。ただし、病的状態(例:統合失調症)におけるCBD治療効果についての人間による証拠は限られています。

Psych Central【CBD Oil for Depression…】

要するに、彼らはCBDが統合失調症に関連する精神病的および認知的症状の両方において、統合失調症の人が大麻を取ることによる悪影響を軽減するのに役立つ可能性があることを発見しました。しかしながら、彼らは統合失調症症状の治療におけるCBD単独の積極的な使用までは発見できていません。

うつ病

2014年に実施された研究では、抗うつ剤としてCBDを使用しながら、ラットで実験が行われました。一部の実験には、水泳テスト、迷路、および競合テストが含まれていました。CBDで治療されている間、動物はより少ないうつ病症状を示すことが証明されました。

CBDが治療を助けることができる精神疾患の1つとして、CBDが抗うつ薬のような化合物として作用することで、うつ病の治療を助けることが証明されています。この研究では、CBDが動物のうつ病との積極的な相互作用があったと結論付けました。気分だけでなくメンタルヘルスにも良い影響を与えることが期待されます。

中毒症状

CBDは中毒性という分野でも効果的だと注目を集めています。

ある研究によると、CBDは特定の中毒症状など刺激によって引き起こされる渇望を減少させると言われています。また、中毒症状が長期化することで引き起こされた様々な損傷を修復することも期待されています。

例えば、喫煙者の場合、食事を終えた後にタバコを吸うことがよくあります。これは、毎回タバコを使って食事を終えるという形で食事とタバコが関連づけられます。依存症の大きな側面である渇望は、この精神疾患に苦しんでいる人を疲弊させるものであり、CBDは、薬物、アルコール、セックス、タバコから離れるのに使用できる素晴らしい治療法だと言われています。更には、CBDが渇望の原因となる大麻使用料を減らすことができるということです。

CBDは中毒生活を送ることによって引き起こされる脳の損傷を修復することも期待されています。これは、CBDの抗酸化特性および抗炎症特性の神経保護特性によるものです。簡単に言えば、カンナビジオールは、長期依存症者によって引き起こされる損傷を修正するのに役立つと言われています。

双極性障害

CBDオイルを摂取すると、緊張、気分をコントロールすることやストレスなどを軽減することに期待できるので、双極性障害に効果があると言われています。

ストレスを減らすことは、双極性障害のうつ状態を軽減する重要な役割を果たします。CBDはストレスを緩和することで双極性障害患者の生活の質を改善することに期待されています。

しかし、双極性障害とCBDに関連した研究例は現状ではほとんどありません。実際に研究されているのは、双極性障害の症状の影響に対する大麻の使用です。双極性障害を持つ人々の70%以上が大麻を試すことを報告しており、約30%が定期的に大麻を使用していると報告されています。

CBDオイルの摂取が大麻使用の悪影響の一部を軽減するのに役立つとも言われていますが、これもまだ調査が必要です。

睡眠障害

ある実験結果では、CBDは睡眠を妨げる要素の1つである”不安”を鎮める効果が期待され、レム睡眠を持続させる効果があると表しています。

レム睡眠とは、眠っていても眼球が動いている眠りの浅い状態です。CBDは体がレム睡眠に留まるのを補助し、レム行動障害のある人の睡眠の質を向上させる可能性があります。CBDはレム睡眠に到達できなくなる不安や、完全に眠りに落ちたりする心配を取り除くことができると言われています。

また、CBDを使用した睡眠の質についての研究レビューもあります。内容は、不眠症患者が40mg、80mg、160 mgのCBDカプセルを摂取した実験です。結果は 160mg のCBDを摂取した際、睡眠の質が改善されたと自己申告で報告を受けたと記載されています。

睡眠障害は慢性的な痛みで眠れない人もいます。鎮痛効果も期待できるCBDはこれらの症状にも軽減する可能性があります。また日中にCBDを摂取することで毎日の覚醒状態を調整することで、より健康的な睡眠サイクルを期待できます。

認知障害

CBDオイルが健康な人の認知機能や記憶に有益な影響を与えるという科学的証拠はほとんどありません。

ある研究では、CBDを摂取しても認知機能に影響を及ぼさないことを示しています。

研究を助けるため、または他の何らかの認知的理由のためにCBDオイルを服用している場合、プラセボ(偽薬効果)の可能性があると言われています。

ADHD

1970年代以来、研究者たちはCBDが不安注意欠陥・多動性障害(ADHD)、さらにはうつ病などの多くのメンタルヘルスの治療に効果的な可能性があると発表してきました。一部の研究では、注意力や認知能力を損なうことなく、ADHDに伴う衝動性と多動性にプラスの効果があることが示しています。

ADHDに対するCBDの影響については現在も研究が進んでおり、特定の症状の管理に役立つ可能性があります。ADHDを患う人々は多くの不安を抱えているため、不安症状を緩和するのにCBDの効果が期待されています。

ADHDにCBDオイルは効果がある?

カンナビジオール(CBD)は大麻植物の活性化合物です。CBDオイルは、特定の健康状態に役立つ可能性がある研究結果も相まって、世界中で人気が高まっています。

いくつかの事例・証拠は、CBDオイルが「注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状に役立つことを示唆していますが、これを裏付ける科学的証拠はまだほとんどありません。

CBDオイルの使用を考えている人は、自分の地域の法律に注意すること。そして医師との相談なしに進行中のADHD治療を放棄し、CBDオイルに代替えするようなことはしないでください。

CBDオイルがADHDの治療に役立つかどうか、また、起こり得るリスクとそれが子どもたちにとって安全かどうかについても説明します。

CBDオイルはADHDを治療できる?

CBDがADHDの治療に役立つという科学的証拠はほとんどありません。さらに、ADHDとCBDに関する研究の多くは、CBD以外の100を超える化合物を含む大麻(THCを含む)に焦点を当てています。

しかし、CBDオイルは多動性落ち着きのなさなど、ADHD症状への対処に役立ったと事例報告があることは確かです。ADHD治療の一部として、CBDオイルを選択肢の1つとして認識しているの人は多いかもしれません。

CBDオイルとADHDの症状

ADHDの一部の人々は”不安”に苦しんでおり、症状が悪化することがあります。CBDオイルが不安症の症状に役立つ可能性があることを示す小さな証拠があります。

2016年の研究では、 CBDは子どもの不安や睡眠の問題を助けることが判明されましたが、この結果はまだ調査が必要かもしれません。

2013年の研究では、ADHDと大麻使用の症状との関係性について検討しています。結論として、とてもポジティブな研究結果が出たと報告されていますが、この主観的な症状の緩和の原因は正確には不明です。さらに、この研究ではCBD化合物だけでなく、大麻全体に焦点を当てていることも問題です。ADHDとCBDのみの研究を更に多く行うことで、治療法として信憑性を高めていくしかありません。

子どもにもCBDオイルは安全?

医師は特定の状況で子どもにCBDを推奨する場合がありますが、通常ADHDには推奨しません。

てんかんなどの特定の病状のある小児におけるCBDの有用性を裏付ける証拠はいくつかありますが、大きな懸念もあります。

「Drug and Alcohol Dependence」の研究によると、16歳より前に大麻を使用する子供は、脳がまだ発達しているため、認知障害のリスクが高い可能性があります。これが同じ大麻植物の抽出物でもあるCBDオイルに当てはまるかどうかは明らかではありません。

2014年の調査によると、ADHDの子どもはマリファナ使用障害の基準を満たす可能性が1.5倍高くなると言われています。CBDオイルはマリファナではありませんが、一部の親や介護者は心理的懸念を抱いており、子どもにCBD製品を紹介したくない場合があります。こちらは「CBDの合法性」で後述していますのでご覧ください。

CBDオイルが子どもの症状を和らげる可能性があると考える人は医師に相談することをお勧めします。

潜在的なリスクと副作用

CBDを摂取したことで、胃のむかつき吐き気などの消化器系の副作用の報告があります。一部の人は、特に高用量を服用したとき、眠気や頭痛といった副作用の報告もあります。また、吸引もしくは喫煙でCBDを吸入する場合、肺の刺激や咳が出る副作用があるかもしれません。個人差はありますが、これらの副作用は製品に身体が慣れるにつれて時間とともになくなる可能性があるとも言われています。

研究者たちは、CBDオイルの潜在的な長期的影響の多くは不明であることを指摘しています。さらに、CBDが体内のホルモンに影響を与えるかどうかもまだ不明です。これらの副作用が出る可能性を調査するために、まだ研究が必要だと思います。

CBDオイルは医薬品と同じ規制の対象ではないため、他の成分が混じっているリスクがあることも忘れてはいけません。製造者は「製品は純粋なCBDオイルである」と言うかもしれませんが、THCのような他の成分を含んでいる可能性があります。製品に記載されたCBDの含有量が満たない場合もあるので購入の際は注意が必要です。

CBDの使い方

CBDオイルは一部の店舗やオンラインショップで購入できます。

色々なCBD製品が存在し、CBDを注入したおやつやスナック、そしてCBDオイルの風味や食感が気に入らない人は、サプリメントの様なカプセルタイプを使用しても良いかもしれません。また、専門の喫煙具を用いてリキッドタイプを選ぶことも可能です。

現在、CBDの有効な投与量に関するガイドラインはありません。そのため常に最低限の投与量から使用することをお勧めします。2017年「Cannabis and Cannabinoid Research」のレビューによれば、成人は1日あたり最大1,500ミリグラムの用量を許容できると述べています。ただし、耐容用量は子どもでは著しく少なくなります。

CBDの合法性

CBDは大麻植物から抽出されているので、多くの人々はその合法性について懸念を持っています。これは、同じ大麻植物から抽出されたTHC成分と勘違いしている人々が多く、CBDとTHCは同じ成分ではありません。

同じ大麻植物から抽出された成分でも、どの部位から抽出されたかが重要なポイントです。日本で違法とされるTHCは大麻植物のから抽出された成分になります。CBDは大麻植物の種子から抽出された成分であり、CBD製品の所持や使用は何も問題ありません。THCのように「ハイ(High)」になる精神作用も無いので、安心して使用することができます。

日本では大麻取締法にて大麻製品のTHC含有量は厳しく規制されており、THC含有率が検出不能(ND)である必要があります。アメリカでは0.3%以下、欧州では0.2%以下でTHCゼロ表示ができるため、CBD製品を購入する際や旅行先、またはお住まいの地域の法律と規制を知っておく必要があります。

THCが含まれている製品や大麻そのものは、国内では違法なので使用してはいけません。

まとめ

CBDはメンタルヘルスをサポートする多くの効果がありますが、新しいことを試みる前に医師への相談をおすすめします。CBD製品は従来の処方箋に代わる、保険付きの代替品ではありません。CBDへの興味とその効果について医師と話し合うことは、治療の新たな扉を開くかもしれません。

CBDオイルとメンタルヘルスの効果については現在も研究が続いており、CBDからさらに多くの効果が得られることを期待されています。ほとんどの研究では肉体的および精神的な利点の両方を示しており、まだまだ多くの研究が進行中です。

CBDオイルは、不安、ADHD、PTSD、統合失調症、中毒症状、双極性障害、睡眠障害などの多くのメンタルヘルスの症状を軽減する効果があると言われてます。もちろん、あなたのメンタルヘルス維持のための選択肢の1つになるかもしれません。また、CBDオイルは天然なので、副作用は市場に出ている処方薬と比べても安全だと報告されています(全くないわけではありません)。CBDがあなたのメンタルヘルスを助けるかもしれないと感じたら、様々なショップやオンラインで入手することが可能です。

用法・用量に注意し、摂取後の結果や気分を記録してみてください。もし結果が良いと感じても、医師への相談なしに医師が処方した薬の服用は中止してはいけません。そして、医師と相談する前にどんな使用方法があるかを調べるのもおすすめです。CBDは様々な症状を緩和し、心身ともに健康を改善することに期待されています。またご自身でもCBDの健康上の利点に関する情報を常にチェックするとよいでしょう。

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