アスリートがCBDに注目する9つの理由

スポーツ

スポーツにCBDを導入する人が増加しています。CBD(カンナビジオール)は人体に非常に多くの有益な効果があることをいくつかの研究が示しているため、CBDはますますスポーツの世界で受け入れられ、注目するアスリートが増えています。

CBDはTHC(テトラヒドロカンナビノール)と同じ成分だと勘違いされがちです。同じ大麻植物から抽出された成分ではありますが、生成される100を超えるカンナビノイドの1つにすぎません。

THCの特徴は「ハイ」になる精神作用が働くことが知られています。しかしCBDにはその精神作用はありません。主に身体に良い影響を与える成分として世界中から注目を集めています。なぜスポーツとCBDは密接に関わり、CBDを導入するアスリートが急激に増加しているのか。さまざまなレベルのアスリートがパフォーマンスを改善するためにCBDを使用する9つの理由について紹介します。

CBDとスポーツ

CBDはかつてアスリートが使用する違法な成分として世界アンチドーピングエージェンシー(WADA)によって禁止されました。しかし、いくつかの研究と実験でWADAはCBDを規制物質としての分類から解除し、2017年の承認を受けてアスリートはキャリアを危険にさらすことなく自由にCBDを購入して使用できるようになりました。これは、CBDが人体に及ぼす多くの有益な効果を認識した結果だと言えます。

しかし、CBDを大麻植物から100%純粋な形で抽出することは難しく、フルスペクトラム製品ではいくつかのカンナビノイド物質の混合物が含まれている場合があります。そのため、定期的にドーピング検査を受けているアスリートは競技に間に合うようCBD製品の使用を止めなければなりません。

そのようなリスクを背負わずとも使用できるのがアイソレート製品です。THCや他のカンナビノイドを含まない、100%ピュアなCBD製品として販売しています。アンチドーピング法の違反につながらない抽出方法として注目されています。

アスリートにとってCBDを使用する9つのメリット

CBDの摂取方法は製品によって異なります。オイル、カプセル、ローション、軟膏、クリーム、またはすぐに食べられる食品など、製品によって摂取方法は様々です。

以前は、CBDは主に栄養補助食品として使用されていました。現在は多くのアスリートがパフォーマンスの向上や、身体の疲労回復筋肉機能を最適化などを目的に試みる人がほとんどです。CBDをスポーツで利用するメリットを9つ紹介します。

1.免疫システムを強化する

CBDの特徴は、アスリートの免疫システムを強化するのを助け、ストレスや感染に対して耐性がある身体を作り上げると言われています。これは体とすべての臓器を最高の状態に保つことを意味します。もちろん、これはアスリートだけでなくすべての人が対象です。

例えば、冬時期に大きな試合があれば、風邪予防のためにCBDが活躍します。そして高い抗酸化特性により、CBDは免疫システムが感染と戦い、心臓を良好な状態に保つと言われています。

2.ストレスと不安の軽減

一大イベントを前にしたときの不安感は、どんなに準備しても排除できるものではありません。いくら強靭なアスリートと言えども大きな試合やイベントの直前に不安を感じることは珍しくありません。試合前の激しいトレーニングも合わされば、心身ともにストレスや不安という負荷がかかっている状態だと言えます。

そこで、CBDは不安障害を緩和する効果が期待されています。体内のストレスの原因と言えるコルチゾールの分泌を調節することで抗うつ・抗不安の効果が特徴です。

アスリートは心身ともにポジティブな状態でトレーニングを続けることが理想なので、精神的・肉体的にもストレスを緩和できるCBDの可能性に注目が集まっています。

3.回復をスピードアップ

ローション、クリーム、軟膏などのCBD製品を使用すると、回復に伴う痛みを和らげる効果が期待できます。特にCBDの抗炎症効果は、カプセルまたはオイルとして服用した場合に回復力のスピードアップに役立ちます。

4.痛みを和らげる

激しいトレーニングなどが原因で、慢性的な痛みと戦うアスリートはとても多いです。日々のトレーニングが報われ、表彰されることで輝かしいイメージがあるアスリートですが、裏側では筋肉が裂け、靭帯が緊張し、関節炎などの痛みと戦っている状況だと言えるでしょう。

幸運にもイブプロフェンのような鎮痛剤を摂取することができますが、完全に治療できるものではありませんし、副作用が出る可能性も高いです。結局は慢性的な痛みに苦しみ、アスリートとしてのキャリアに大きな影響を与えて引退後も痛みと戦う選手が多いと言います。

そこでアスリートが注目しているのが、CBDの鎮痛剤作用です。CBDはトレーニング後の痛みの緩和や筋肉のケア、さらには鎮痛剤のように痛みを麻痺させるだけではなく、痛みの根本から対処できることを期待されています。また、慢性および神経障害性疼痛の痛みを補助するとも言われ、ケガ、筋肉のアフターケアとしてCBDを活用していると発言するアスリートが増えています。

5.睡眠とリラックスを改善

CBDはリラックス効果から、上質な睡眠が取れることを期待されています。最適なパフォーマンスを実現したい場合、睡眠は体の回復にとって非常に重要です。

CBDは、アスリートたちが勝つ準備ができているという自信を感じながら、精力的な気分にしたり、不安を取り除いた状態にする効果があると言われています。CBD製品を摂取することで、アスリートの筋肉の保持と身体能力の向上をナチュラルに仕上げる効果が期待できます。

6.炎症を防ぐ

CBDの特徴の1つは抗炎化効果があることです。炎症は酸素が不足しているためにアスリートが使用する筋肉、関節、体の一部に乳酸が蓄積したときに発生します。激しいトレーニング中のケガや過度の運動に対する体の自然な反応ですが、治療せずに放置すると選手生命に大きく影響します。

CBDの特徴の1つ抗炎化作用は、特定の受容体を標的とすることで、炎症を緩和する効果から身体を怪我や筋肉の緊張から守ると言われています。また、関節の損傷を防ぎ、腫れによる運動後の痛みを緩和することも期待できます。

7.体重と食欲を管理する

CBDを使用すると、空腹感が減少し、体重増加を抑えることができます。

プロのアスリートにとっての食事はとても重要です。人間の栄養は食事でしか補給ができません。アスリートの強靭な身体や健康を管理し、最適な能力で機能するためには外せない項目です。しかし、体を酷使している分、食欲が増してしまうことは大きな障害になる可能性があります。

CBDを使用すると、食欲を低下させ、過度の食事傾向を制御できる効果が期待できます。さらに、CBDはより長く満腹を感じるのに役立つとも言われています。

8.持久力とフィットネスを向上

CBDは人間の健康維持のため必須システム、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)を活性化する働きがあります。心身もバランス良く耐久性が向上します。その結果、CBDはスポーツにおけるアドバンテージを提供し、アスリートにとってポジティブな効果をもたらすと言われています。

9.筋肉の成長を促進

スポーツにおけるCBDは、回復プロセスを通じて筋肉の成長(マッスルゲイン)を助けます。

マッスルゲインの分野では、CBD製品はパワービルディングとマッスルゲインを主な目標とするアスリートに特に有益です。強化された回復プロセスと炎症の防止により、アスリートはより速く筋肉量を増やし、筋肉を拡張することができます。

アスリートがCBDを使用する際の注意点

CBDは、世界アンチドーピングエージェンシー(WADA)の規則に応じて許可されていますが、同じ大麻植物から抽出されるCBD以外のその他のカンナビノイドは、依然として禁止されています。

CBD製品には、THCなど禁止されているカンナビノイド成分が含まれている可能性があることを認識することが重要です。アンチドーピング規則の対象となった選手は、血液や尿に含まれる物質に対して厳しい責任を負うことになります。そのため、CBD製品はアスリートにとってリスクがある製品だという認識があるかもしれません。

CBD製品を使用することのリスクをよりよく理解するために6つのポイントをご紹介します。

CBD(カンナビジオール)とは?

CBDとは 、大麻植物によって自然に生成される115種類以上あるカンナビノイドの1つです。

カリフォルニア大学リバーサイド医学部の生物医学科学の教授、ニコラス・ディパトリツィオ博士は、CBD製品は、「心血管系を含む、身体全体のさまざまなシステムの機能を制御する独自のシグナル伝達経路のシステムである」と報告し、体内のエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を強化することで、多くの利点をもたらすと言われています。

一般的に言われる「ハイになる」状態に導くテトラヒドロカンナビノール(THC)とは化学構造が異なります。

重要なことは、大麻植物からCBDのみを抽出することは非常に難しいため、アイソレート製法以外で作られたCBDオイルまたは抽出物には、実際には大麻植物に由来する化合物の混合物が含まれている可能性があります。

CBDの使用はスポーツで禁止?

CBDは禁止されていません。しかし、アイソレート製法以外で大麻植物から純粋なCBDを抽出することは非常に難しいと前述しました。

CBDオイル、または他のCBD製品を購入する人は、その製品がCBDと他のカンナビノイドの混合物である可能性が高いことを認識しておく必要があります。THCを含む大麻植物から生成された115種類を超える他のカンナビノイドは、ドーピング検査で引っ掛かってしまいます。

そして、カンナビノイドは使用後も体内に留まる可能性が高いです。競技で禁止されている物質を使用する場合、アスリートはそれらの物質とその代謝物を完全な状態で外部に排出することはとても難しいと言われています。そのリスクを犯さないためにも、アイソレート製法のCBD製品がアスリートから注目を集めています。

CBDは合法?

CBDは日本国内でも合法です。しかし、CBD調製物、または抽出物は麻に由来し、0.3%未満のTHCを含む場合、連邦レベルでの規制物質とは見なされません。

米国食品医薬品局(FDA)の声明によると、栄養補助食品としてCBDを販売することは違法であり、企業が不安やうつ病、てんかん、糖尿病、アルツハイマー病、または精神医学などの疾患を治療と称してCBDを販売することは違法とされています。

FDAは、CBDを販売する企業が疾患や病気を治療すると称して製品を販売した場合は警告書を発行しています。制御された臨床試験で有効であることが証明されているFDA承認の薬物のみがそのような主張を行うことが許可されているため、このような販売方法は違法です。

FDA承認のCBDは存在する?

現在、FDA承認のCBD製品は「Epidiolex」があります。重度のてんかんであるレノックスガストー症候群とドラベット症候群に関連する発作の治療のためのものです。

その他にも多発性硬化症に関連する痛みの治療に使用されるTHCとCBDの組み合わせである「Sativex」と呼ばれる経口スプレーもありますが、米国では承認されていません。

CBD製品はドーピング検査に引っ掛かる?

大麻植物からCBDのみを抽出することはとても難しいため、アイソレート製法以外のCBD製品はCBDとTHC、CBN、CBGなどの他の禁止されているカンナビノイドの混合物であると認識する必要があります。CBD製品にCBDが0.3%以上含まれているか、または0.3%未満の製品かでTHCの含有量が異なる可能性があります。

米国医師会が2017年11月に発表したJAMAの研究には、いくつかのCBD製品の偽装報告がされています。この調査では、調査した製品の69%に、ラベルに記載されているものとは異なる含有量のCBDが含まれていることがわかりました。テストした製品の21%でTHCが検出され、それらの製品の一部のTHC含有量は、中毒または機能障害を引き起こすレベルでした。

スポーツでは、THCの報告閾値は150 ng / mLです。つまり、WADA認定の研究所が尿中のTHCレベルを下回るTHCを検出した場合、それは陽性とは見なされません。他のすべてのカンナビノイドは、どのプレゼンスレベルでも競技中に禁止されておりレポートの閾値はありません。競技中いかなる量のレベルでも禁止されています。

アスリートがたまたまTHCや他のカンナビノイドが非常に少ないCBD製品を入手した場合、またはTHCや他のカンナビノイドが身体から確実に排出するために製品の使用をやめた場合は、CBD製品の使用によりドーピング検査で違反を引き起こすことはありません。

しかし、残念ながらラベルを見ただけでは、CBD製品に含まれるTHCまたは他のカンナビノイドの量を知ることは不可能であり、各アスリートがTHCまたは他のカンナビノイドを代謝および排泄する方法を予測することはとても難しいかもしれません。従って、CBD製品を使用する際はアスリート自身の責任で行うか、安全のためにアイソレートのCBD製品を使用することが一番の安全策かもしれません。

健康リスクはある?

現段階ではCBDの健康リスクに関する報告はとても少ないと言えます。多くの研究では忍容性があり、依存や乱用を引き起こす可能性も低いことを示しています。報告されているCBDの副作用例は、処方薬との相互作用に関連しているようです。

CBDはさまざまな治療に期待されているため、安全性に関する研究は進行中であり、将来的にはより多くの情報が提供されると言われています。

CBDの基本的な摂取量とは?

CBD製品は、オイル、ジェル、クリーム、ドリンクパウダーなどがあり、どのくらいの量とどのタイミングで使用するか、また製品によって摂取方法も変わってきます。

ある人は「CBDの複雑さの一つは、効果的な服用量が人によって大きく異なるということです。どの用量が自分に合っているかは試してみないとわかりませんが、一般的には用量の下限から始めてください。」と述べています。一般的な用量とは 1日に5~ 15mg(製品の強度に応じてオイルを数滴)の用量を意味します。3日から5日後に効果がないと感じた場合は同じ量を追加します。

毎日自分自身を追い込むアスリートは、もっと試したいという気持ちになるかもしれません。CBD製品ブランド「Floyd’s of Leadville」のオーナー、ボブ・ベル氏によると、同社の50mgのソフトジェルが一番の売りだと言っていますが、前述したプロのトライアスリート、タランスキー氏の基本は25mgのジェルであり、特定の体の部位が気になる場合は1日に3~5回塗布すると述べています。彼は回復を早めるためにハードなトレーニングの日はより多くの量を使用するとも報告しています。

摂取量は個人差があることがわかりましたが、ある被験者は米国で販売されている100万回以上の投与について、重大な副作用は報告されていないと述べています。しかし、製品の効果がストップする値は個人差がありますが、一定量を超える過剰摂取は効果が下がっていくと言われています。

一日の朝と夜にCBDを摂取すると、仕事中に眠気が襲ってくるという報告もあります。被験者はこの経験から、就寝前の1時間に25mgと、時々の局所使用が適量であると判断しました。例外は、週末に長時間ハードなランニングをする際に、ランニングの後に25mgを追加することが日常になったそうです。このように試しながら自分の適量を探すことが一般的だと思われます。

ほとんどの人が就寝前の服用から始めることを勧めています。カプセル状の製品は摂取量を正確に知ることができますし、製品の中でも一番人気のオイルは投与量を自分に合った量にカスタマイズすることができます。

アスリートがCBDに注目する理由

CBDは同じ大麻成分から抽出されるTHCのようなリスクが無く、さまざまな効果を提供すると言われています。新しい連邦法により、今後数年間でCBDはより広く普及することが予測されます。

すでに、トレイルランニングやウルトラマラソンを含む、多くのアスリートがCBDに注目しています。そして、CBD製品を実際に使用したアスリートのおかげで、CBDとその効果に関心がさらに高まりました。

ランナーとCBDの関係性

1990年代に発見されたエンド・カンナビノイド・システム(ECS)は、人間が健康でいる為に欠かせない、感じる事、動作、反応、食欲、睡眠、不安コントロール、認知、など基本的な生態系機能のバランスを保つ非常に重要なシステムです。このECSを活性化させるのがCBDの効果と言えます。

ESCは、走ることで引き起こされる”気分を高める”という理論的な役割にとても重要なシステムです。「ランナーズハイ」という現象はトップランナーであればよく知られている現象です。その不思議な現象は、マリファナのTHC成分が作用する脳内の同じ受容体の活性化に起因すると考えられています。ある学者は、「CBDは明確に識別されていませんが、THCとは異なる信号システムを通じて機能します」と報告しています。CBDは非精神作用性です。つまり、CBDが我々をハイにするわけではありません。

アスリートに特化したCBD製品

CBD製品は、オイル、リキッド、クリーム、お菓子など、さまざまな形態で販売されます。

アスリートに焦点を当てた会社の1つである「Floyd’s of Leadville(フロイド・オブ・リードヴィル)」は、CBDを含むプロテイン回復パウダーと炭水化物ドリンクを提供しています。このブランドは元自転車ロードレース選手、フロイド・ランディスが立ち上げたCBDブランドです。

別視点からアスリートに焦点を当てた会社「PurePower Botanicals(ピュアパワー・ボタニカルズ)」は、ハーブとウコンなどをCBDと混合したカプセルを提供しています。この会社は、大麻以外の成分がCBDの有効性を高めると述べています。

どのくらい人気がありますか?

2017年、アメリカでのCBD製品の売上高は推定1億9000万ドルでした。しかし2019年のCBD市場規模はアメリカだけで10億ドル(1ドル=100円換算、日本円で約1000億円)あり、2025年までに約20倍の200億ドル(約2兆円)にもなるとの予測があります。この時点でCBD製品がいかに注目されているかが一目瞭然であり、どの企業も注目せざるを得ない状況になっています。

この人気は、アメリカで2019年1月から産業用大麻草の商業栽培が解禁になったことも影響しています。それに伴い、大麻由来のCBD製品も連邦レベルで規制対象外になったことが、爆発的な拡大の要因の1つだと思います。

さらに、著名人たちがCBDを支持する発言もCBDの認知度が広がっていく大きな要因の1つです。特にアスリート達の発言は実体験に伴うリアルな発言が共感を呼び、現在でもCBDを支持するアスリートが増え続けています。

アスリートにとってCBDは通常の薬物療法よりもリスクが無く、アスリートの選手生命が伸び、さらには引退後も痛みと戦う元アスリートを支援しています。実際にCBDを支持する発言をしたアスリートたちをまとめてみました。

NFL(アメリカンフットボール)

  • ロブ・グロンコウスキティキ
  • カーソン・パーマー
  • ネイト・バールソン
  • リッキー・ウィリアムズ
  • デリック・モーガン
  • ユージーン・モンロー

NBA(バスケットボール)

  • ポール・ピアス
  • ラマー・オドム
  • ジェイ・ウィリアムズ
  • ジョン・サリー

NHL(アイスホッケー)

  • ライリー・コート
  • ライアン・ヴァンデンブッシュ

ゴルフ

  • グレッグノーマン
  • ババ・ワトソン

ビーチバレー

  • ケリー・ウォルシュ・ジェニングス

サッカー

  • ミーガン・ラピノー

モータースポーツ

  • ケン・ブロック

陸上

  • ロロ・ジョーンズ

格闘家

  • ジーナ・マザニー
  • クリスカモッツィ
  • ネイト・ディアス
  • マイク・タイソン

アスリートの体験談

アスリートの印象的な体験談もあります。あるアスリートのトレーニングパートナー、エリン・ドーソン・シャラット医学博士は「彼女の永続的な足底筋膜の痛みは、局所的にCBDバーム(クリーム)を塗布したら数日以内に消えた」と述べています。

また、「私はイブプロフェンや処方薬のようなものを服用するのは好きではない。」と言うアンドリュー・タランスキー氏は、エリートサイクリストとしてツール・ド・フランスに参加したカリフォルニア州のプロのトライアスリートです。「私は常に加工していないナチュラルな代替品を探しています。」タランスキー氏は、CBDについて発言するアスリートが増えているのを聞いて「懐疑心から興味を持ち、使い方のアドバイスを求めるようになりました。」と話しています。

タランスキー氏はCBDを毎日摂取し始めてすぐに睡眠が改善されたと言います。その後すぐに、プロサイクリングから新しいスポーツへの移行に対する不安も少なくなり、更にはハードなトレーニングからより早く回復し、以前のサイクリングでの怪我の再燃も少なくなりました。今、彼は他の選手にもCBDを試してみることを勧めています。

エリートコースのウルトラマラソン選手、エイブリー・コリンズ氏のインスタグラムのハンドルネームは@runninhighです。彼はCBDを毎日摂取し、「CBDの使用はより健康志向の人々のためのものです。CBD製品は私の日常業務の大部分です。」と述べ、エネルギーレベルを高め、長いトレイルランからの回復を早め、睡眠を改善したと評価しています。

もう1つ興味深い体験談を紹介します。毎日CBDを摂取し、走行距離、強度、筋力トレーニング、その他のセルフケアを何も変えずに1ヶ月間のルーティンワークを始めたレポートです。

まず、被験者はタランスキー氏の場合と同様に、これほどぐっすり寝たことが無いというほど、睡眠がすぐに改善されたと報告しています。夜の目覚めが減り、より快適にリフレッシュした状態でベッドから起き上がることが増えたと改善点をあげています。そして2週間目には、毎日の活動をしていても、全体的な身体のきしみが少なくなっていることに気付いたと報告しています。この2つの変化により、トレーニングから回復したような気になり、トレーニングをしている間気分が良かったとのことです。

最も重要なのは、半月板の裂け目(MRIで確認)から数か月間感じた不快感とこわばりが消えたという報告です。走行時頻繁に感じていた違和感がなくなり、座った状態から起き上がるときなど、日常生活の中で感じた不快感が消えたという報告もあります。被験者は裂け目の手術を延期したと最後に報告し、CBDがこれらの変更の主な要因であったかどうかは不明ですが、月末には毎日CBDを摂取し続けることにしたと言っています。

このような事例があるとしても、CBDは運動療法の万能薬ではありません。被験者は最初の1か月にわたる実験の後、ウェイトを持ち上げながら腰をひねったそうです。主に軟膏とクリームを使った頻繁なセルフマッサージを行い、CBDの摂取量を増やすことで効果はなかったと報告しています。休息と処方された筋弛緩薬は、ランニングを含む通常の活動を再開するためにとても有効的でした。

この被験者の経験は、アスリートと仕事をする一部の医療専門家が、CBDをどのような判断したかが一致します。

メイン州ポートランドの理学療法士であるダン・フレイ氏によると、彼の患者は急性のケガの部位ではなく、長期的なケガの部位の治療にCBDを使用することで、最も成功していると言います。薬やサプリメントを処方しないフレイ氏によると、CBDについての会話は患者からの報告だそうです。また、多くの患者はマッサージなどの他の治療と組み合わせて使用することで、痛みの管理に役立つと話しています。

シカゴのラッシュ大学医療センターで整形外科の教授、チャールズ・ブッシュ・ジョセフ博士はこう述べています。「CBDをストレッチ、アイシング、フォームローリングと組み合わせて行うことで、腸骨バンド症候群などの膝についての腱炎の損傷のための一般的な治療プログラムです。」そして、「多くの患者は、CBDが天然成分であるという事実を気に入っています。この場合のCBDの使用に関する具体的な研究が不足しているが、多くの人は筋肉やコラーゲンの破壊を防ぐのに役立つと信じています。」とも述べています。

CBD製品の現状

CBD支持者は、不安や不眠症から炎症や吐き気に至るまで、さまざまな状態に効果があると報告しています。CBDはエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を活性化させる効果が期待できるため、この報告には論理的な根拠があります。

カリフォルニア大学の生物医学科教授 ニコラス・ディパトリツィオ博士は「エンド・カンナビノイド・システムは体内のすべての臓器に発見され、例えば食物摂取とエネルギーバランス、学習と記憶、痛みの処理など、多くの生理学的プロセスを制御しています。それは、感情、痛み、食欲、エネルギー代謝、脳機能、免疫系や炎症に至るまで、すべてに影響を与える可能性があります。」と述べています。

さらに、ベストセラーCBDオイルのブランド「PlusCBD」のコンサルタントであるヘクター・ロペス医師は「これらすべての経路とクロストークするシステムがある場合、エンド・カンナビノイド・システムが影響を与えないものはほとんどありません。」とも述べていますが、これまでCBDの報告された効果については決定的な臨床的証拠がほとんど無いのが現状です。

しかし、2018年6月にアメリカのFDA(食品医薬品局)は、2つの稀なてんかん(レノックス・ガストー症候群とドラベ症候群)の発作を治療する最初のCBD薬「Epidiolex」を承認しました。それ以外の場合、FDAはまだCBD製品を栄養補助食品であると認定していません。従って、CBD製品を販売する際、製造業者は製品が疾患の診断、治療、または治療を行うと謳って販売することはできません。代わりにCBD製品の資料には「活力を取り戻す」「リラックスして回復する」「健康維持に役立つ」”可能性がある”という言い回しで販売しなくてはいけないのが現状です。

前述したニコラス・ディパトリツィオ博士は「てんかんの転帰を改善する以外にもいくつかの利点があるかもしれませんが、さらに多くの研究が必要です。」とも述べています。

運動機能に与える効果についての調査は、ほぼ業界内の口コミや実体験に基づいたレポートしかありません。CBDがランナーの膝の痛みを軽減するかどうかよりも、緊急性の高い公衆衛生上の調査が必要とされています。CBDの効果に興味を持っているランナーは、しばらくは口コミや主観的なレポートに頼らなければならないかもしれません。

CBD製品について考える

CBDの摂取量を知るには、多少の計算が必要です。カプセルの場合は、製品ラベルか説明書にCBDの含有量が記載されています。オイルの場合は、容器に入っているCBDの総量と容器の大きさをチェックしてみてください。

例えば「PlusCBD」のクリームは37gで100mgのCBDが含まれています。そして「Medterra」は96gで750mgのCBDが含まれています。Medterraの方がCBDの含有量が高いですが、含有量が高いほど効果がある製品という目安ではありません。

局所的な解決策も効果が大きく異なります。「Prevail Botanical」の軟膏には62gで1,000mgのCBDが含まれています。「Floyd’s of Leadville」のクリームは30gに700mgのCBDが含まれています。これらは前述した「Plus CBD」や「Medterra」のクリーム製品よりもCBDの量が多くなります。ここでも同じことですが、製品形状が違うので、CBDの含有量での比較対象にはなりません。

CBD製品の中で「フルスペクトラム」と呼ばれている製品があります。この名称の製品は、CBDに加えて大麻植物の他の化合物も含まれています。オレンジジュースを飲むよりもオレンジを実際に食べた方が良いとされているように、大麻そのものの効果が期待できると考えられている製品です。しかし、アスリートが使用するにはリスクが高い製品と言えます。ドーピング検査を受けた場合、CBD以外の大麻成分が含まれているフルスペクトラム製品は、陽性として判断されてしまう可能性がとても高いからです。

高品質の製品は、ラベルにその成分が必ず記載されています。評判の良いブランドは、製品に要求された量のCBDが含まれていることを確認するため外部テストに費用をかけます。ブランドのウェブサイトでテスト結果を見つけることもできるのでチェックすることをお勧めします。

これらの基準を満たす製品は、CBD製品の中でも高価な値段設定になる可能性が高いです。安価な製品ほどオイルにオリーブオイルなどの充填剤が含まれている可能性が高くなります。値段が高ければ良い製品だとは限りませんが、安全な製品を選ぶ1つの基準になるはずです。

CBD製品開発者の見解

CBDの普及を妨げる最大の問題の一つは価格です。「Floyd’s of Leadville」や「PlusCBD」のようなブランドの高品質オイル剤は3,500円(1ドル=100円換算)以上しますが、1日にスポイト1杯分のオイルを使用した場合、ボトルには約1ヶ月分のオイルが入っています。「Prevail」の2オンスの局所軟膏は、30日から45日分で1,330円です。 毎日塗るタイプのジェルは1か月分の値段が通常3,000~6,000円かかります。

前述したフロイド・ランディスは、今後数年間で価格が10〜20パーセント下がると予想しています。最大の理由は、合法化のおかげで麻の栽培が劇的に増える可能性が高いことです。「PurePower」のCEO、ドン・マクラフリン氏は、CBD製造業者の原材料費は、農家が大麻の栽培方法を十分に理解してもらえれば大幅に減少すると述べています。

合法化により、マクラフリン氏は全国チェーンでCBDの提供を開始することを期待しています。「ホールフーズ、CVS、ウォルグリーンなどのバイヤーが業界のショーに出ているのを見たことがあります。彼らは自分たちの棚にCBDを並べたいと思っているのです。」と彼は言っています。

マクラフリン氏を始めとするCBDの起業家たちは、大小問わず多くのブランドが誕生すると考えています。「Prevail」のCEO、ブロック・キャノン氏は「全ての人に全ての用途の商品を届けることにメリットがあるとは思っていません。我々はランナーにとって必要な商品を作っていきます。CBDをトレイルに持って行くことがかっこ良くなれば良いですね。」と述べています。

まとめ

世界アンチドーピングエージェンシー(WADA)がCBDを認め、気軽に摂取できるようになった現在、アスリートがCBD成分に注目しています。CBDに求める効果は下記の通りです。

  • 免疫力を上げる
  • ストレスと不安症の改善
  • 疲労回復のスピードアップ
  • ケガなどのアフターケアとなる鎮痛剤作用
  • 睡眠の質を上げる
  • 抗炎化作用でトレーニング後のアフターケア
  • 食事管理
  • 心身ともに耐久性・持久力を上げる
  • 筋肉の成長を促進

これらの効果を期待し、ドーピング検査に引っかからず、よりナチュラルなものを体に取り入れてパフォーマンス向上効果を期待するアスリートが増えています。特にアイソレート製法の製品は、CBD以外の大麻成分が含有されていない100%ピュアなCBD含有製品になります。今までドーピング検査を気にして試せなかったアスリートたちも、この抽出方法であればドーピング検査に引っかかることはありません。

現在のところ、CBDの効果の決定的な臨床実験の報告はありません。しかし、実際にCBDを愛用しているというプロアスリートも多く、その影響力から運動好きのスポーツマンまで人気は広がっています。これらの口コミやニュースでCBDを試すアスリートは増えているのは事実です。

オイル、リキッド、クリーム、サプリメントと様々な形状でCBD製品を販売しています。自分に合った製品を探すことで、より長いスパンでスポーツを楽しむサポートをCBDに期待できる思います。

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