CBDと自閉スペクトラム症(自閉症)

自閉症

CBDは大麻植物に含まれる化合物です。大麻と言っても精神活性成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は含まれていないため、CBDを摂取してTHC特有の”ハイ”になる作用はありません。CBDは興奮する作用とは逆に、リラックス作用が期待できます。このことから、CBDは自閉スペクトラム症(自閉症)に見られる不安症を軽減することにも期待できると注目が集まっています。

CBDが特定の症状を緩和し、自閉スペクトラム症の改善に役立つという研究結果も示されています。しかし、決定的な証拠はなく、CBDと自閉スペクトラム症の関係性についてはまだ初期段階と言えるでしょう。

自閉スペクトラム症(ASD)とは?

自閉スペクトラム症は先天的な発達障害の1つです。特徴は下記の通りです。

  • 社会性と対人関係の障害
  • コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
  • 行動や興味の偏り

発達障害の中でも自閉症高機能自閉症アスペルガー症候群を総称して「自閉スペクトラム症(ASD)」と呼びます。ASDに含まれる自閉症は、言葉の遅れや知的障害を伴い、人とコミュニケーションをとることが困難であることが特徴です。

世界保健機関(WHO)の定めた国際疾病分類(ICD)や、アメリカ精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)では、自閉症はアスペルガー症候群などとともに広汎性発達障害というカテゴリーに位置づけられていました。しかし、2013年に刊行された「DSM-5」では自閉症という障害名は廃止され、自閉スペクトラム症、または自閉症スペクトラム障害という名称に統合されました。今後は”自閉症”という名称での診断は減少し、”自閉スペクトラム症”または”ASD”という名称での診断が一般的になると予想されています。

CBDとは?

CBDは大麻植物に由来する成分ですが、日本を含め多くの国で合法として扱える成分です。CBDの商品はオイル、チンキ剤、サプリメント、またはお菓子などあらゆる形態で販売していることから、オンライン販売などで気軽に購入できます。特にCBDオイルは美容業界からの注目度が高く、抗ストレス抗不安安眠美容効果など様々な効果を期待されています。

美容効果に注目が集まるCBDですが、元々は「てんかん」の発作を緩和させることで有名になった成分です。世界保健機関(WHO)やアメリカ食品医薬品局(FDA)がCBDの効果を認めたことで、てんかん治療薬「Epidiolex(エビディオレックス)」が販売されます。てんかん治療薬が販売されることも世界初ですが、CBDが含有された医薬品も世界初ということで注目を集めました。

CBDは効果が多種多様なことから現在でも研究が行われています。決定的な研究結果や、まだ見ぬその他の効果が発表される日も近いかもしれません。

CBDの注意事項

CBDを摂取する際の摂取量ですが、基本的には低い摂取量から始めることをおすすめします。それでも効果を感じられない場合は、徐々に摂取量を増やしていく方法が一般的です。

CBDの効果は個人差がありますので、摂取量に合わせて自分で感じた変化を記録しておくのもおすすめです。ここでの注意点は、摂取量を多くしたことで効果が表れやすいというわけではありません。CBDの効果は摂取量に比例するわけではなく、必ず自分に適した用量・用法があるはずなので焦らず試すことをおすすめします。

CBDは用法・用量を守れば副作用のリスクも低いので子供への摂取も理にかなっています。自閉スペクトラム症の成人から子供まで安全に使用することが期待できます。CBDを摂取する際、下記の項目に注意して摂取してみてください。

  • アレルギーや過敏症をお持ちの方⇒医師との相談
  • CBDを購入または使用する地域⇒日本は合法ですが、海外で使用する際は確認が必要
  • 購入予定のCBD製品の評価⇒インターネットなどで製品情報や口コミを調べる

心当たりがある方は、事前に専門医へ相談することをおすすめします。また、身体に異変を感じた際はすぐに専門医療機関に行きましょう。

自閉スペクトラム症に対するCBDの効果

CBDは医薬品ではないので、自閉スペクトラム症の主な症状を直接治療することはできません。しかし、CBDは自閉スペクトラム症と関連性が高い、てんかん不安不眠ストレスなどを緩和することで、間接的に自閉スペクトラム症も緩和させることに期待されています。

例えば、CBDの不安障害を緩和させる効果は、不安な気持ちを緩和することで自閉スペクトラム症の特徴の1つ”攻撃行動”の緩和に繋がると言われています。

また、CBDの抗不安の効果はコミュニケーション能力を上昇させることに期待できます。これは自閉スペクトラム症の特徴でもある”コミュニケーション障害”の緩和にも繋がると言われています。

CBDを摂取することでリラックス効果やストレスを緩和させる効果が生まれ、心身共に健康でいることが自閉スペクトラム症を緩和させることに繋がるという考え方です。

自閉スペクトラム症に対するCBDの研究

現在もCBDと自閉スペクトラム症の関係性については世界中の診療所や研究センターで研究が進行しています。しかし、残念ながら現在利用できる特定の治療法はなく、破壊行動の軽減、自立のための自助スキルの訓練と指導に焦点を合わせて治療が行われているのが現状です。

さらに、自閉スペクトラム症の子供による研究は存在しますが、成人を対象にした研究結果は存在しません。実際に自閉症スペクトラム症と診断された子供の数は世界中で増加しており、ここ30年で3倍に増加しているという調査結果が出ています。まずは子供を対象にした研究を優先する傾向が強いのかもしれません。

実際に子供を対象にした実験では、CBDが自閉スペクトラム症の子供に有益であることを示した研究結果も存在します。60人の子供を対象とした研究では、患者の61%が改善されたと報告しています。それ以外の患者の場合でも47%がコミュニケーション障害の改善を報告し、不安障害の改善は39%、ストレスの改善は33%、そして破壊行動の改善も33%という結果が報告されています。

この研究結果からCBDは、子供の自閉スペクトラム症患者に対して精神病の緩和、不安、レム睡眠の促進、発作的な行動の抑制などの効果が期待できると示しています。

まとめ

現在、CBDは自閉スペクトラム症の緩和に注目が集まっています。自閉症スペクトラム症とは、下記のような特徴を持つ発達障害の1つです。

  • コミュニケーションが苦手
  • 破壊行動
  • 強いこだわり

特に子供の自閉スペクトラム症の場合、かんしゃく、破壊行動、不安症などの症状が一般的です。

CBDと自閉スペクトラム症の関係性については、CBD成分の特徴でもある”抗ストレス”、”抗不安”、”安眠効果”などの効果が注目されています。

  • 安眠効果⇒ストレス解消⇒破壊行動の解消
  • 抗不安⇒リラックス効果⇒コミュニケーション能力の向上

CBDは症状に直接効果を発揮するわけではなく、間接的に効果を発揮することで自閉スペクトラム症の緩和に期待される成分です。

しかし、CBDと自閉スペクトラム症の関係性については、はっきりとした結果が実証されていないのが現状です。これらの効果を実証するにはまだ時間が必要かもしれません。CBDと自閉スペクトラム症に関する研究は、子供を対象とした事例は存在しますが成人を対象とした実例が存在しないからです。

CBDと自閉スペクトラム症の関係性について決定的な証拠はなく、まだ初期段階と言えるでしょう。世界中の診療所や研究センターで研究が行われていることは事実なので、決定打となる明るい報告を待ちたいと思います。

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